令和6年は波乱の幕開けとなりました。能登半島地震、日本航空516便の事故、本当に胸が痛みます。
全ての被災者・被害者の皆さまに心よりお見舞いを申し上げると共に、救出救援復興支援にご尽力いただいている方々にも厚く感謝をいたします。
改めて「災害への備え」を意識された方が多いのではないでしょうか? この文章を書いている中の人(商店街広報部のヒトです)も最速で色々確認しました。
個人的な話で申し訳ないのですが、中の人は関西出身で「阪神大震災」「311 東日本大震災」の両方を経験していて災害に関してはビンカンなのです。2回の震災を体験して実感したことは「自分のことは自分で守る」「元気でいられれば情報や物資はもらいにいける」ということでした。
昨今は在宅避難が推奨されていますので、ローリングストックや発電機の備えなど、個人宅でもシッカリと準備されている方が増えているように感じます。通販サイト等でも特集されたりしていて心強い限りです。
でも、自宅で被災するとは限りません。災害だけでなく事故もしかり。いつどこで自分が危ない目に遭うのかは自分で決められませんので、外出先でも安心できる備えがあると嬉しいですよね。そして今回の災害でも言われている「情報」も大切です。それがどこで得られるのか、どうすれば無事に帰れるのか、これは311で体験された方も多くいらっしゃることでしょう。
三軒茶屋銀座商店街では、今回の災害をふまえ改めて「災害備蓄」「発災時の支援」などについて再検討を始めました。もともと太子堂エリアは、古い木造住宅が密集している住宅街に少し大きな商店街がある複雑な構造の地域です。特に火災に関しては世田谷区のハザードマップでもかなり危険の指定が出ている場所もあるので、商店街では10年近く前から「地域防災」に着目して防災フェアを実施し、地域の皆さまへの啓蒙と周知を行ってきました。スタンドパイプや消化器の設置等も積極的に進めてきましたが「イザという時」に活用できるよう、改めて点検や練習が必要だと痛感しました。
ところでイベントを開催している「三軒茶屋ふれあい広場」は、実は世田谷区の防災設備だということはご存知でしょうか? あの広場は発災時に「一時避難場所」としてご利用いただけるもので、非常用電源やマンホールトイレ、井戸、炊事設備などがあります。
その肝心なことを伝えてこなかった…という反省を込めて、これから広場の設備のことや、近隣の避難先のこと、情報収集のこと等々、災害時に役立つ情報も発信していこう!と計画中です。広場での実地訓練やデモンストレーションなども検討します。
三軒茶屋は、地域住民の方だけでなく通勤や通学・お買物などで本当に多くの方が集まる場所です。朝も昼も夜もずっと人がいる賑やかなエリアです。ここで災害が起きたら…という想像はしたくはありませんが「もしも」に備えて知っていただく努力は怠らないようにしたいと考えています。
今まで以上に、安心安全清潔便利な街を目指して参りますので、これからも三軒茶屋銀座商店街をよろしくお願いいたします。